沈黙は金、雄弁は銀というが、どういうことなのか?
雄弁なことは素晴らしいが、沈黙すべき時を心得ることはもっと素晴らしい。
沈黙の偉大さを確かめようと、口を大きく開けて、考えを巡らせてみた。計算ひとつできない。何も考えられず、惚けたままの自分自身に驚いた。脳みそに酸素が行き渡っていないようだ。
口を閉じて沈黙することで、ようやく息が整い、頭が回転し始めた。
知恵が湧き出る時は、沈黙の時であり、雄弁の時ではないのだ。
沈黙してアイデアを思いつき、それから雄弁に語る。沈黙が一等で、雄弁は二等なので、沈黙は金、雄弁は銀なのだ。