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感覚

記憶を嗅ぐ

匂いは記憶に直結している。匂いで記憶を嗅ぎ分けている。知らないものは見えない。知っていても興味のないものは見えない。忘れたものも見えない。見えている景色は全体の一部でしかなく、見えていない景色で囲まれている。逆に言えば、目の前の景色は、知っていて、興味があり、忘れていない、記憶の断片で成り立っている。

知識を増やし、解釈を選び、記憶を変えれば、脳幹網様体が変わり、景色は違って見えてくる。

意図的に操作して、見たい景色を創り出し、その景色に麗しい香りをつけて、気持ち良い情動を記憶しなさい。身体的な刺激や発汗を伴って、快楽の情動をアンカリングしなさい。

情動が高ぶる幸せな記憶を嗅ぎ、今この瞬間に生きていることを感じなさい。あなたの内から漲る生命力を感じなさい。