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思考 感覚

我思うゆえに、パターン、模様、色と形あり

あなたが見たり聞いたり触ったりできる現実は、あなたの妄想である、という懐疑的な発想は、古代からプラトンのイデア論やデカルトの方法序説で語られている。プラトンやデカルトが正しくて常識が間違っているなら、現実が妄想なら自由自在にコントロールできるはずだ。

デカルトは、方法序説の中で、観察の方法論を次のように述べている。

1. 明証。真であると認めたもの以外を受け入れないこと
2. 分析。問題を出来るだけ小さな部分に分けること
3. 総合。単純なものから始めて複雑なものに達すること
4. 枚挙。見落としがないか、全てを見直すこと

つまり、観察する対象物だけを手に取って座標に配置し、虫になったつもりで内側にもぐり込み、鳥になったつもりで外側をぐるぐる見回し、内部と外部の両面から対象物を測ること。また、魚になったつもりで過去から未来へと体験をなぞって、快適と不快の両面から対象物を感じること。

景色から断片を切り取って観察することが第一歩になる。そして、断片を集めて、積み上げて、景色を再構築する。

あなたが何に関心を持って観察するかによって、現実は大きく変わるのだ。