人間が1回に吸い込む空気量は500mlくらいで、その中の20%が酸素である。酸素は火によく燃える生命の原動力である。
太陽光を集中させて藁を発火させるように、口から発した息は、思考の形をなぞって命を宿し、声に変わる。そして、その声は情動のリズムに乗り、足踏みや拍手を従えて音楽と化し、存在感を遥かに増して場の雰囲気を一変させ、人間たちを熱狂的に奮い立たせる。
このようにして、頭の中の思考は空気を操り、現実化していく。最後に、マザー・テレサの残した言葉を伝えておこう。
思考に気をつけなさい。それはいつか言葉になるから。言葉に気をつけなさい。それはいつか行動になるから。行動に気をつけなさい。それはいつか習慣になるから。習慣に気をつけなさい。それはいつか性格になるから。性格に気をつけなさい。それはいつか運命になるから。