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思考

聖剣を抜け、邪剣に触るな

経済学の始祖であるアダムスミスは、幸福とは健康なこと、借金がないこと、やましい気持ちがないことだと定義した。

正義とは、やましい気持ちにならないこと。やましい気持ちにならないように、正義の道を選び続けることで、幸福のゴールにたどり着けるのである。正義は違和感や不自然さを排除するために感じるものであり、幸福を下支えする条件となる。

心に問いかけると、正義は白を感じ、不正は黒やグレーを感じる。まずは違和感や不自然さのない正義の道を選びなさい。それから七色の中から、臨場感のあるときめく物を選びなさい。正義感と臨場感のダブルスタンダードが選択の基本である。

人生はゲームのように、街や森を歩き旅をしていると、行く手に立ち塞がる試練やモンスターに出会うもの。どちらの道を進めば良いか、どちらの剣を握れば良いか、選択の時に直面する。違和感のある外観や不自然な言葉に惑わされず、自分自身の心に問いかけ、やましいと感じた方が不正の道で、呪われた邪剣である。やましくないと感じる正義の道を選び、ときめきを感じる聖剣を握り、試練と敵に挑戦しなさい。

やましくないと感じる正義の道を選び、ときめきを感じる聖剣を握り、試練と敵に挑戦しなさい、と端的に伝えて終わりたいところだが、心の主観は長期目線なので、短期目線では試練や敵との間に力の差がある。その差を測り、その差を埋めるために、客観的な数値化とマネージメントが行われる。

対象や課題を、重要度、緊急度、難易度、影響度で分類し、すぐに着手できて、簡単に成果が出て、周囲への波及効果の高い施策を見つける。

施策優先度の計算式は、
・効果=構成比×経年推移×伸びしろ×施策
・優先度=効果÷工数

このように、外側の計測と内側の情動を紐づけて、現実世界を変えていく。