カテゴリー
その他

幸せと感謝とスクラップブック

スピリチュアルな書籍やセミナーで必ず登場する三種の神器が、幸せと感謝とスクラップブックである。スクラップブックに貼り付けた幸せな世界が、感謝するだけで実現する、という触れ込みで集客している。

この触れ込みの猜疑感は「感謝するだけ」という部分である。スクラップブックに貼り付けた幸せな世界が、「世間様に感謝して、働き続けるだけ」で実現するという触れ込みなら、納得感が出るはずだ。

働くとは何か?働くとは、力を使って影響を及ぼすことである。部屋に引きこもりのニートさんも漫画を読んだり、ゲームくらいはするだろう。つまりニートさんも働き続けてはいるのだが、「世間様に感謝していない」のが問題なのだ。

力の影響範囲を漫画本やゲーム機や自分自身に留めず、世間様に広げなさい。ニートというマイナーな状況にいるあなたは、ある意味、希少価値があるのだから、世間様に感謝して、漫画のレビューやゲームの実況くらいは配信しなさい、とアドバイスを贈りたい。

感謝と対になる言葉は愛情である。感謝すると愛情を受け取れる。不特定多数の愛情がどんどん増えると、親から子に与える無償の愛と同じ性質に変わってくる。つまり、見返りのないあなたへの投資に変わってくる。

感謝の量を測ってみなさい。あなたに足りないのは、「世間様への感謝だけ」なのだ。