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予言された未来

無意識の本質は快楽であり、意識の本質は苦悩である。幼年から壮年にかけて意識がはっきりするほど苦悩が深まり、死に際が見え始める壮年からは意識がぼんやりし始め、ぬるま湯に浸かるように心地よくなり、四苦八苦が薄れる。

心地よく感じる人口が大半を占める高齢化社会が訪れた現在は、世界的にも、歴史的にも、黄昏の老衰期を迎えるはずである。

ほぼすべての出来事が想定内に収まり、予測可能でコントロールできる秩序社会の解体である。下克上のある戦国社会の再来とも言える。

飢餓に喘ぎ、教育は行き詰まり、労働は減って余暇が増え、反社会勢力と衝突する。

高齢化社会の終焉まで続くスローライフな時代の幕開けである。