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思考 感情

よそ者と馬鹿者と若者

心が悲鳴を上げているなら、あなたは一つの山を登り切ったのだ。その山に連なる新しい山を目指しなさい。居場所を変えるか、付き合う人を変えるか、時間の使い方を変えるか、いずれかを変える時が来たのだ。よそ者と馬鹿者と若者になる時が来たのだ。

都会から田舎に移住したり、上場企業から地場会社に転職したり、もしくはその反対に、田舎から都会に上京したり、地場会社から上場企業に転職すると、よそ者扱いされるのは、目線がずれているからである。同じ形を指でなぞれない者は、よそ者である。

よそ者は、同じ形をなぞれない馬鹿者でもある。不慣れだから、なぞりたくてもなぞれない。優れた知識や技術があるから、原始の形をなぞりたくもない。

思考の地図と感情のコンパスを頼りにして、新天地に移り住む勇気と行動を持ち合わせたあなたなら、ソクラテスが無知の知を悟ったように、若者の無知を尊び、先入観なく、偏見なく、先人と同じ形を指でなぞり、同じ言葉を発し、同じ食物を食べることで、住む世界のギャップを埋めることができる。